相続人の立場になったら、数多くの遺産整理手続きを行わねばなりません。
このとき、専門家による支援を受けるとスムーズに進められます。
遺産整理業務を依頼できる専門家にはいろいろな種類がありますが、弁護士に依頼するメリットも大きいのでぜひご検討ください。
今回は弁護士と他士業との違い、遺産整理業務を弁護士に依頼するメリットをご説明します。
このページの目次
1.弁護士と他士業の違い
遺産整理業務を依頼できる専門家には、以下のような種類があります。
- 弁護士
- 司法書士
- 行政書士
- 税理士
- 信託銀行
上記の中で信託銀行の遺産整理業務は、信託銀行自身が何らかの手続きを行うものではありません。信託銀行が提携している司法書士や税理士に個別の手続きを依頼して、顧客からコーディネイトの手数料を受け取るビジネスモデルとなっています。つまり信託銀行は専門家とクライアントの間に入るだけですから、クライアントは専門家に直接依頼した方がコストを抑えることができます。
次に司法書士や行政書士は弁護士と違い、代理権がありません。たとえば以下のような場合、これらの士業に代理で手続きを依頼できないので注意が必要です。
- 遺産分割協議などでもめてしまったとき
- 相手との交渉が必要なとき
- 家庭裁判所で特別代理人や不在者財産管理人を選任しなければならないとき
税理士は税務の専門家であり法務には対応できないので、遺産相続手続き全般を任せるのは難しくなるでしょう。
弁護士は法務の専門家でありクライアントの代理人となって交渉できるので、遺産整理業務のほとんどすべての場面に対応できます。
2.遺産整理業務を弁護士に依頼するメリット
2-1.スムーズに相続手続きを進められる
相続人が自分たちだけで遺産相続手続きを進めるのは大変です。相続人調査や相続財産調査、遺産分割協議書の作成など、やらなければならないことがたくさんあるためです。
弁護士にまかせてしまえば必要な手続きをほとんどすべて弁護士が行うので、相続人の方に手間がかかりません。
2-2.トラブルを防止しやすい
弁護士に遺産整理業務を依頼すると、相続人間のトラブル防止につながります。
弁護士は「トラブルになりやすい類型」や「もめてしまうパターン」を熟知しているので、そういったまずい対応を避けられるからです。
遺産分割協議を円満に進めたいなら、当初から弁護士のアドバイスを受けておきましょう。
2-3.相手ともめても安心
万一相手と意見が合わずもめてしまっても、弁護士がついていれば有利に交渉や調停を進めやすくなるものです。
2-4.他士業とも連携している
遺産相続に力を入れている弁護士は、他士業とも連携しているので不動産登記や相続税の申告などについてもワンストップで依頼できるケースが多数です。
ご本人がわざわざ司法書士や税理士を探す必要はありません。
コンフォルトでは、栃木県宇都宮市を中心に遺産相続へのサポートに積極的に取り組んでいます。相続手続きが負担になっている方がおられましたら、お気軽にご相談ください。
